放射線とは
放射線とはわかりやすく
放射線は、
私のイメージですが、
見えない光と表現できます。
つまり、見える光と共通点があり、
また、
異なる点もあります。
放射線の仲間
放射線には、
一般的には知られていない
特徴があります。
放射線の種類
放射線は、
その特徴によって、
いろいろな名前が付けられています。
放射線の特徴というものがあって、
それは共通で、その中には、
可視光線などもありますが、
実際に使われている放射線には、
その中でもそれぞれに特徴があります。
キーワードは電離
放射線は、何を起こすのか、
一言でいうと、
電離です。
放射線を浴びると
放射線は、
放射性物質と
ごっちゃになって理解されがちですが、
放射線を出す物質が放射性物質で、
その放射性物質が付着して、
放射線が出て、
初めて被曝します。
放射性物質から飛び出すイメージです。
放射線量
放射線量には、
直接被ばく線量を測るのではなくて、
被ばく線量にたどり着く前に、
いくつかの計算過程があります。
照射線量
照射線量は、
エックス線とガンマ線限定ですが、
空気1㎏をどれだけ電離したかを表します。
吸収線量
吸収線量は、
人体では複雑で簡単に測定できないため、
物質に放射線から与えられたエネルギーと
言えます。
等価線量
等価線量は、
放射線の種類による影響の違いを補正したもの
と表現できるかと思います。
実効線量
実効線量は、
実効の線量ですので、
実際に被ばくした線量と考えられる線量です。
放射線の種類
放射線は、
一般的に使われている放射線を
電離放射線と呼び、
一般的ではない放射線、
非電離放射線という二つがあります。
電離放射線の種類
エックス線
エックス線は、
一番身近だと言える利用法が、レントゲンです。
X線CTもエックス線を利用した撮影法で、
診断にものすごく役立てられています。
アルファ線
アルファ線は、
近い距離で大きく影響するため、
体内に入り込むと至近距離で細胞への攻撃力が高いため、
危険とされてきましたが、
最近では、
入り込む場所をうまくコントロールできれば、
がんを効率よく退治できるとして、
注目されています。
ベータ線
ベータ線も、
放射線治療などに利用されています。
ガンマ線
ガンマ線は、
放射性物質から出ますが、
核医学と言う分野で、
利用されています。
中性子線
中性子線は、
原子核を構成するうちの一つである中性子です。
中性子は、間接的ですが、
ホウ素中性子捕捉療法と呼ばれる
がん治療に可能性が見いだされ、
治療の精度などの研究がされています。
陽子線
陽子線は、原子核を構成するうちの一つである陽子です。
陽子線は、エックス線などとは違った影響があるため、
陽子線治療というがん治療に利用されています。
重粒子線
重粒子線は、陽子などと比べて重い粒子。
放射性物質とは
放射性物質以前に物質とは何ぞや?
放射性物質ってなんだかよくわからない。
って方は多いと思いますが、
放射性物質も物質の一つで、
不安定な物質なのですが、
例えば、カリウムには、
自然に存在するカリウムの中に
放射性物質カリウム40が含まれています。
それほど放射性物質は身近と言えます。
放射性物質とは
放射性物質とは、
安定でない物質ということができます。
放射性物質は、
不安定なため、
エネルギーを放出しないと、
安定に向かえません。
放射性物質の影響
放射性物質の影響ですが、
被ばくと考えると、
多くの放射線を浴びた場合には、
死亡することもあります。
被ばく自体で死ぬというのは、
ものすごく限定的な状況でないとありえませんし、
我々は、自然からも被曝していて、
医療でも使うということは、
被ばくの影響というのは、かなり限定的だと言えます。
簡単に影響が出るなら使えませんからね。
もちろん、放射線治療などでは、
がんに対して限界ギリギリまで攻撃をしたいので、
線量も大きいですが、
普段の生活では、恐れることはありません。
放射性物質の半減期って
放射性物質には、
勝手に放射線を出して、
勝手に放射性じゃない物質に
なろうとします。
それは、研究の結果、
放射性物質の種類によって、
それぞれの半減期にしたがって減っていくことがわかっています。
半減期13秒なんていう、
すぐに減っていく核種もありますし、
数億年なんてのもあります。
放射能とは
放射能を浴びるとは間違い?
放射能を浴びると、
なんていう表現をきいたことがあるかもしれませんが、
放射能は、能力ですので、
100,000ベクレルの放射能がある
といった表現をします。
ですので、
放射能のある物質を浴びると表現できますが、
放射能を浴びるというのは、あまりふさわしい表現ではないです。
放射能の単位
放射能は、放射線を出す能力を指します。
ですので、それが高いか低いかということも表せます。
放射能には、単位があります。
放射能はうつらない
放射能は、放射線を出す能力のことを指します。
一般的には放射性物質のような扱われ方をしていますが、
本来の意味は違います。
ですので、
放射能がうつる
という表現は、
あまりふさわしくないです。
放射線の資格
診療放射線技師
診療放射線技師は、
俗にいう
レントゲン技師です。
レントゲン技師は、
昔の俗称で、
時代が進んで、
放射線の科学も進み、
高い技術が求められるようになり、
名称も変わった感じです。
診療放射線技師は、
レントゲンだけでなく、
放射線を取り扱った撮影全般や、
放射線以外の超音波、MRIも撮影しますし、
放射線治療も行ったりします。
放射線取扱主任者
放射線取扱主任者は、
これ以降紹介する資格の中で最上級と言って良いでしょう。
放射線取扱主任者は、
エックス線など限定ではなく、
放射線全般を取り扱う主任者という風にも取れます。
医療以外では、とりあえず、
放射線取扱主任者があれば大丈夫という感じです。
ですが、
1種から3種まであり、
1種が最も難しいですが、
2種、3種になるほど
やれることは限定的となります。
ガンマ線透過写真撮影作業主任者
ガンマ線は、
レントゲンと同じ物理的性質を持っています。
放射線には、いくつか種類がありまして、
その放射線自体の性質で名前がついていますが、
エックス線とガンマ線は同じです。
簡単な言い方をすると、
1つ違うのが、ガンマ線は、
放射性物質から出てきます。
放射性物質を用いて、写真を撮影する作業の責任者になります。
エックス線作業主任者
エックス線を使った作業の主任者です。
エックス線を取り扱うには、
医療用ではない場合、
診療放射線技師ではない資格が必要となります。
そして、
放射線全般ではなく、エックス線に限った場合の作業では、
エックス線作業主任者が
いなければなりません。
エックス線等透過写真撮影者
字を読めば理解できるかもしれません。
エックス線等を使って透過写真を撮影するという業務になります。
通常イメージするのは、レントゲン撮影ですが、
その対象が人ではなく物となります。