放射線に関する国家資格にはいくつかあります。
最もなじみ深いのは
病院でレントゲン撮影などを行う
診療放射線技師。
その他にもいくつかありますので、
それをまとめてみました。
放射線に関する資格
診療放射線技師
これは、一度くらいは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
病院では、
レントゲン(一般撮影)、X線CT、MRI、核医学
など、
いろんな種類の画像に関する検査が行われますが、
そういった撮影や、
放射線治療などに関する資格です。
放射線を取り扱うには、
放射線取扱主任者という資格がありますが、
医師の指示のもと、人体に照射することが仕事であり、
人体に照射できるのは、医師、歯科医師、診療放射線技師
となっておりますが、
それ以外では、
ほかの資格が必要になってくるため、
医療に限った放射線の資格と言ってもよいでしょう。
診療放射線技師国家試験には、
3年制以上の専門の学校や大学を卒業する必要があるため、
国家試験の難易度が約80%前後であり、
難易度自体よりは、
その学校を出るか否かが
試験を受けるポイントになるでしょう。
放射線取扱主任者
診療放射線技師は、医療で、
それ以外の放射線を取り扱うには、基本的に
放射線取扱主任者の資格が必要だといえます。
放射線取扱主任者は、1種から3種まであり、
合格率は、
診療放射線技師の80%前後に比べて格段に低くなり、
1種では20%強ぐらいが普通です。
難易度に応じて、
できることも制限されます。
どれも受験資格はありませんが、
それなりに覚悟をして受けないと、
なかなか合格はつかめません。
診療放射線技師の試験よりも、
せまく深い内容になっていますので、
診療放射線技師を受ける前段階で、
力試しに受験する方もいらっしゃいます。
また、合格はしても、
講習を受けないと免状はもらえなく、
講習には結構な費用がかかりますので、
合格はしても、講習を受けない方も多数いらっしゃいます。
ガンマ線透過写真撮影作業主任者
ガンマ線という放射線は、
撮影に使えますので、
それを用いて、撮影を行う資格です。
放射線取扱主任者の下級資格になるため、
試験を受けなくても、
診療放射線技師免許を受けた者
原子炉主任技術者免状の交付を受けた者
第一種放射線取扱主任者免状又は第二種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者
があれば、申請してもらえる資格です。
エックス線作業主任者
非破壊検査は、
放射線の中でもエックス線を使って撮影する検査です。
ガンマ線は、放射性物質を用いるのに対し、
エックス線は、エックス線撮影装置を使って行います。
放射性物質を使わない分、
取扱は楽ですが、
装置を使いますので、その装置を使う技術が必要になります。
装置を取り扱う場所には、
エックス線作業主任者がいなくてはなりません。
これも、
試験に合格するか、
診療放射線技師免許を受けた者
原子炉主任技術者免状の交付を受けた者
第一種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者
があれば、交付申請で受け取れます。
エックス線等透過写真撮影者
これは、
撮影に使える放射線である、
エックス線とガンマ線
を使って、
写真撮影をすることができる資格です。
上記2資格とは、主任者ではないという違いがあります。