放射能とは
放射能とは、何なのでしょうか?
放射能というと、原爆なんかのイメージから、
怖いとか、危険だとかそういったことが言われますが、
実際の所、
それはちょっと的外れなんです。
放射能を浴びるとは間違い?
放射能を浴びるとどうなるか?
なんて議論がされたりしますが、
放射能と放射性物質を混同されていることが多いですが、
本当の意味での放射能は放射性物質を指していません。
放射能というのは、
文字を見ると、
放射線を出す能力
と読み取ることができます。
放射線と放射能、放射性物質との関係は、よく光にたとえられます。
放射線 → 光
放射能 → 光を出す能力
放射性物質 → 懐中電灯
と置き換えてみると、
放射能というのが、放射性物質とは違うことがわかります。
光は光でも見えない光なので、
なかなかイメージしにくいかもしれませんが、
見えないものは見えないので、
想像するしかありません。
放射能の単位
懐中電灯が光を出す能力
と
放射性物質が放射線を出す能力
光を出す能力に単位があるように、
放射線を出す能力にも単位があります。
放射性物質が放射線を出すのを一本一本数えるのは、
光の数を数えるのと同じで不可能ですので、
放射線の場合は、どれだけ放射線を出す能力が残っているかで表します。
余力のような感じです。
放射能の単位は、ベクレルという単位が用いられますが、
ベクレルBqというのは、
1 Bq = 1 cps (count per sec)となります。
1秒間に1壊変するということで、
すべてではありませんが、
例えば100㏃なら、
放射性物質が壊変して、
1秒間に100本放射線を出して安定な物質になる
というとイメージしやすいかもしれません。
また、
被ばく線量も
気になる単位です。
放射能の単位 = Bq
であるため、
被ばく線量は、また違いますが、
被ばく線量 =実効線量
となります。
単位はSv シーベルト。
測定から計算の流れはちょっと複雑ですが、
測定器などを用いれば、
簡単に測ることはできます。
自然に浴びる程度の線量では、μSv
マイクロシーベルト
という少ない線量が基準となります。
世界平均では、年間2.4mSvと言われているため、
何もしなくても、
生きているだけで、
それくらいは被ばくしているということになります。
放射能はうつらない
放射能はうつる
なんていう話が出ることがありますが、
放射能は、単純に能力であり、
うつるという考えは当てはまりません。
また、放射能=放射性物質
と誤解されがちですが、
放射能は、放射線を出す能力で、
放射性物質は、放射線を出す物質ですので、
放射能がうつるということはありません。
また、
放射性物質が付着すると、
放射線を出す能力のある物質がくっついているため、
被ばくはしますし、
その量によっては、有害反応が出る可能性はあります。
しかし、
多少の被ばくでは、有害反応は出ませんし、
放射線はうつる
なんていう方は
しっかり勉強をなさった方が良いことでしょう。