バリウム検査は最初いろいろ不安だと思いますが、
なかなか聞けない場合が多いですね。
検査を知っている我々からすると当たり前でも
X線は見えないし、いろいろ話を聞いて不安になったりも多いはず。
バリウムが出ない場合にはどうすれば良いのでしょうか?
バリウム検査とは
バリウム検査は、硫酸バリウムという粉を水で溶かした、
ドロッとした液体です。
X線は原子番号が低いほど透過しやすく、
バリウムのような原子番号の高い物質は
透過されにくいため、それを150~200㏄程度飲むと
胃の下の方に溜まって胃袋の形で白く見えます。
また、発泡剤というラムネみたいな粉を水で流し込むと、
胃が風船のように膨らんで中の様子がわかりやすくなる検査です。
発泡剤というように、泡がたくさん出ますので、
口に向かってこみあげてきますが、
げっぷで出してしまうとしぼんで様子がわかりづらくなってしまうため、
げっぷは我慢しないと検査が続けられません。
それがなかなかきつかったりします。
ですが、基本的に5分ほどで終わりますので、
私は両方経験がありますが、胃カメラほどはきつくないです。
バリウムどのくらい出れば良い?
バリウムは腸から吸収されるわけではなく、
通常は胃腸の動きとともに便とともに排泄されますが、
最終的には全部出るため、量で言うと、
150㏄飲んだらそれが出る計算にはなります。
2,3回トイレに行くと、バリウムの白い便が出ますが、
そのうち通常の便の色に戻ります。
そうすれば大丈夫です。
通常はその日のうちに一度は出ます。
便秘気味の方は検査を受けた施設に相談しましょう。
バリウム出ない場合は?
バリウムは、出過ぎたと思っても、脱水にならないように注意すれば大丈夫ですが、
出なかった場合が危険です。
バリウムは沈殿しやすいため、腸の動きが悪かったり、便秘が重なったりすると、
腸の中にとどまりやすくなります。
出ない場合の前に、水分をなるべく摂って出やすくするようにしましょう。
検査が終わったからと言ってアルコールなどを飲むと、
余計脱水が進んでしまったりするのでなるべく控えましょう。
一度出ていればあまり危険性は高くありませんが、
一度も出ていない間は飲まないほうが良いでしょう。
その日に出なかったら検査を受けた施設に相談した方が良いでしょう。
出ないから怖いといって飲食を控えると、
便を押し出す力が余計足りなくなりますので、
あまり控えるのはよくありません。
まとめ
バリウム検査は、不安になる方も多いと思いますが、
便秘気味の方は事前に相談すれば良いと思いますので、
不安なことはどんどん聞いて、安心して受けるようにしましょう。