診療放射線技師になるには
放射線技師は「診療放射線技師」という職業で、
診療は診断治療、
つまり診断や治療のために放射線を使う技師です。
放射線技師になるには、
医師免許や看護師、理学療法士などの医療系の資格もそうですが、
国家試験に合格しなければなりません。
国家試験は年1回受験できますが、
国家試験を受けるにも受験資格が必要です。
簡単に言うと、
3年制以上の放射線技師養成施設を卒業または卒業見込みでないと
受けられません。
つまり、放射線技師になるには、
放射線技師になるための学校を出なければなりません。
現在の学校は、ほとんどが4年制の大学になっており、
通常は放射線技師の学校に4年間通うことになります。
3年制以上の学校を卒業するのが受験資格ですので、
放射線技師になるためには、3年制の方が金銭的にはかからないかもしれません。
国立大学は学費が安いのが魅力ですが、
最近ではその差が縮まっていますので、国立に行くメリットは減ってきているとは思います。
近くに国立大学があれば狙い目ですが、
近くの私立でも、実家から通えるならば、
そちらの方が安上がりにはなるでしょう。
放射線技師の国家試験は、年に1回で、
難易度としては80%ほどの合格率なので、
決して難しいとまでは言いませんが、
きちんと勉強しないと合格は難しいです。
合格率80%ということは、5人に1人が落ちているということですから。
油断すると落ちますので、やはりそれなりの努力は必要です。
また、大学受験などもそうですが、
一度不合格になると、なかなか合格できない。
それが現実です。
なぜなら、放射線技師の国家試験は年に1回で、
一度落ちるとまた1年先。
大学受験のように予備校があるわけでもなく、
モチベーションのキープが大変だからです。
それでも全くなれないわけでは有馬園が、
1年間気持ちをキープするのは大変なことです。
一発合格が鉄則と言っても過言ではないでしょう。
また、これはいろんな国家試験に言えるのですが、
問題は、新しくなったところから出やすいです。
基本的には過去問5年分を3回やれば、
ある程度合格基準の知識には近づけると思います。
しかし、新しくなったところに対応していかないと1点に泣く可能性があります。
なぜなら新しい知識は、やはりそれまでと変わったよということで、
出題される可能性が高くなるからです。
放射線技師の試験は、
どちらかというと理系の試験なので、
物理や化学、生物など、ほとんど変わる可能性がない分野がある一方、
撮影装置や、測定装置、法令など、
日々進歩したことの知識を詰める必要もあるため、
変わったことは重要視されます。
つまり出題の可能性が高まるわけです。
とはいうものの、
それは一部ですので、
新しい問題に惑わされずに過去問を完璧に仕上げれば受かります。
なので、過去問をやれば合格できます。
逆に過去問で合格できないのならば、
受験者は何を勉強してよいかわからなくなってしまいますからね。
教科書を隅から隅まで覚えるなんてことができるのは、
ほんの数人いるかいないかでしょう。
なので、あまり深く考えずに、
過去問をひたすらチェックしていくと、
いつの間にか問題パターンが頭に入り、
それが知識となり、
合格に近づくことでしょう。
と、国家試験について話してきましたが、
日々の講義も大事で、
あまりさぼっているとやはり合格は遠くなります。
学費のためにバイトしすぎて留年してしまったなんて言っては
本末転倒になってしまいます。
バイトも必要ですが、
やはり日々の講義をしっかり身に着けることも必要です。
誰かのノートを借りたり、友達から知識をもらったり、
お金がないと学費が払えない人もいますから、
それは否定はしませんが、
遅れた分をきちんと取り戻せる程度にはしておかないと、
試験にすらたどり着けないことになってしまいますので、
うまく学校を卒業して国家試験に合格し、
保健所に申請して無事診療放射線技師免許を受けられ、
無事あなたが診療放射線技師になれることを願っています。