粒子線治療って聞いたことありますか?
放射線治療なのか?
どんな治療なのか
あまりご存知の方は多くないと思いますが、
私が説明できる範囲で
できるだけわかりやすく
紹介してみたいと思います。
参考程度ですが、
もしよかったらご覧ください。
粒子線治療とは?
粒子線治療とは?
粒子線治療は、放射線治療の一種です。
放射線治療の代表はX線治療ですが、
想像はできると思いますが、
進化した治療です。
基本的にX線よりも大がかりな装置で、
X線と比較して、
より病巣に大線量を当てて、
精度の高い治療を行っていくのですが、
基本的には
治療そのものはX線治療同様寝ているだけです。
その前の治療計画の段階では、
精度を高くするためにいろいろ行われますが。
また、
装置が大がかりなだけあって、
できる施設はすごく限られます。
粒子線治療は副作用ってどんな感じ?
粒子線治療は
X線治療と比べて副作用が少ないと言われています。
というのも、
X線は表面付近に大線量が当たるため、
どうしても正常組織に有害反応が出やすくなります。
多方向から入射するなどで分散するなどの
対策されてきてはいますので精度はかなり上がっています。
しかし、
粒子線は、
ブラッグピークと呼ばれる、
特殊な線量の当たり方をするというか、
体の表面は線量が少なくて、
体の奥の方の10数㎝の所で線量がピークになります。
さらに、ブラッグピークよりも奥に行くと急激に線量が低下します。
ということは、
表面に近い所はあまり障害を受けず、
また、10数㎝のさらに先には粒子線が届きません。
ですので、
うまく当たればX線よりも大線量を病巣にあてることができますし、
有害反応が出にくいという特徴があります。
また、うまく当てるための検査装置も精度が高いので、
X線装置と比べると、
はるかに有用性の高い装置だと言えます。
粒子線治療の利点と欠点は?
粒子線治療は、
精度が上がれば上がるほど
夢のような治療となりますが、
大きな利点を持つ反面、
最大の欠点は費用となります。
通常で300万円程度と言われています。
公的医療保険適用も少ないのが現状ですが、
今後増えては行くと予想されています。
先進医療特約というものが保険につけてあれば、
ある程度まかなえたりもするのでしょうが、
高額療養費制度も適用されないので、
やはり一番のネックは費用の負担でしょう。
また、
装置がすごく大がかりなため、
治療を行える施設も少ないです。
近くにあれば、通うことも可能ですが、
無いと、家族や仕事に負担は強いられることもあるでしょう。
ただ、命の問題ですから、
手術などの負担を考えたら、
粒子線治療を選択するという方も相当数いらっしゃいます。
まとめ
粒子線治療は、
まだ知名度も低いですが、
従来のX線治療よりも
体への負担は少ないはずですので、
もし自分ががんになったら、
調べてみる価値はあると思います。