放射線の単位には、
いろいろあってわかりにくいですよね。
放射線には、
いくつかの種類があるため、
その特徴もバラバラで、
一つの測定器ですべての放射線が測れるわけではなく、
その種類によって測定法を選ぶ必要があります。
放射線の単位でよく出てくる基本的なものを、
できるだけわかりやすい形にできたらと思っています。
放射線の単位ベクレルって何?
放射線の単位でまず出てくるのが、ベクレル。
ベクレルはBqと書き、放射能の単位です。
放射能を誤解されている方も多いと思いますが、
放射能は、放射線を出す能力のことです。
我々は安定な物質に囲まれていますが、
物質には不安定な物質もあります。
不安定な物質は放射線を出して安定な物質になろうとします。
壊変と言いますが、
1秒間に1回壊変するのを1cps(count per second)といい、
1cpsを1Bqというわけです。
わかりやすく言うと、100Bqなら、1秒間に100回壊変するわけですから、
100本放射線を出して安定に向かったというわけです。
実際に使われるのは、
k(キロ)Bq
M(メガ)Bq
G(ギガ)Bq
ということが多く、
これは、それぞれ、
1,000、
1,000,000、
1,000,000,000
を表していて、それだけの数が実用上では使われています。
SDカードなどをみると32GBなんてありますが、
これはギガバイトという容量ですので、
わかりやすいと思います。
放射線の単位グレイって何?
放射線の単位でよく聞くものではグレイもその一つ。
グレイは吸収線量の単位で、
Gy=J/kgという単位です。
放射線が物質を通っていくときにエネルギーを渡して減弱していきます。
その際に物質にエネルギーが受け渡されます。
それが1kgあたりに渡されるエネルギーが1Jだったら、
1J/kg
すなわち
1Gyとなるわけです。
放射線によって物質1㎏あたりにどれだけエネルギーを受けたか
を表すのが吸収線量です。
放射線の単位シーベルトって何?
放射線の単位で聞くのがシーベルトで、Svと書きます。
物質だと1Gyという風にできますが、
人体だといろんな臓器があり、また、
放射線の種類によっても影響が異なるため、
それを補正する必要があります。
そういった補正をした結果、
実効線量という単位にたどりつき、
どれだけ被ばくしたかという計算ができるわけです。
線量計などを見たことがある方は知ってらっしゃるかもしれませんが、
μSvという単位が使われています。
これはマイクロシーベルトと読み、
マイクロはマイクロSDカードなどと使ったりしますが、
マイクロは1,000,000分の1で、1μSvは、0.000001Svという意味です。
ちなみに日本では年間2.4mSv浴びると言われています。
まとめ
放射線の単位はたくさんありますが、
主要な3つを紹介しました。
わかりやすく伝わったかはわかりませんが、
参考にしていただけたらと思います。