放射線とX線の違いは?
放射線とX線の違い。
それは、
まずX線の特徴からとなります。
X線の特徴は、
電離放射線の一種で間接電離放射線という特徴を持つ電磁波です。
なんて書いたとしても、
あなたがここに来たということは、
それを知らないから、
つまり、X線が何かを知りたくて検索したのだと思いますので、
できる限りわかりやすい説明を考えてみたいと思います。
X線はちょっと特殊なものもあるのですが、
診療にも使われる一般的なX線について書いていきます。
X線は電磁波の一種です。
電磁波って何?と思われるかもしれませんが、
空間の電場と磁場の変化によって形成される波である。
とちょっと難しい説明がされます。
難しいんですけど、電磁波は意外と身近なところで使われていて、
おそらくあなたもその恩恵にあずかっていると思われます。
身近な放射線
というのも、電磁波の仲間には、
紫外線、可視光線、赤外線といった光や、
マイクロ波、短波、中波といった電波があり、
紫外線なんかは、害があったり、老化の元と言われているので、
女性からは嫌われ、UVカット製品なんか多く売られていますよね。
可視光線は目に見える光。
赤外線なんかはセンサーやこたつにも使われるので、
意外と身近だと思いませんか?
また、マイクロ波は携帯電話の電波や、
短波はテレビ、長波はラジオにも使われ、
意外と身近なところに電磁波は存在しているわけです。
イメージするならエネルギーを持った光の流れのようなものです。
では、X線と光、電波の何が違うかというと、
エネルギーの大きさです。
エネルギーが大きくなると、原子核の周りの電子を飛ばす力を備えてきます。
エネルギーが小さいと、光だったり、電波だったりの作用をします。
電磁波を整理すると、
エネルギーが大きい順に、
X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、短波、中波、長波となります。
エネルギーが大きいと、X線のように電子を飛ばすほどの力を備え、
つまり、電離するほどの力を持っていて、
次の紫外線は、電離はしないけど、
ご存知の方も多いと思いますが、皮膚表面に悪い影響を与えたりします。
可視光線は、目に見える光ですが、さらにエネルギーが低くなると、
赤外線。こたつから出る光は赤いですけど、熱が発生していますよね。
それから遠赤外線になると、
赤外線より可視光線のエネルギーから遠くなったバージョンなので、
さらに低いというわけです。
さらに下がると電波として利用されていて、
フィーチャーフォンやスマホ、テレビ、ラジオなどの電波なるわけです。
こういった感じで、エネルギーが大きい小さいで性質が変わるのが電磁波です。
いままで説明してきた電磁波ですが、
じゃあ、何が一緒なの?共通点は何なの?とお思いになりますよね?
電磁波は直進するのです。
放射線のイメージは放射状に走るとお思いになるかもしれませんが、
それは、直進するものが束になったからそう感じるわけで、
一本一本は直進します。
フィーチャーフォンやスマホで電波が悪いとか言ったり、思ったりしますよね?
電波が悪いというのは、
直進する電波が何かに当たってフィーチャーフォンやスマホに届かない、
そういう状態を言います。
物理学者が主人公のドラマにもなったガリ〇オの映画版で、
携帯電話をアルミホイルでくるむと電波が届かないというシーンがありました。
つまり、電波は直進する。
言い換えると、回り込んで入ってきたりはしない。
何かに遮蔽されてしまうと届かない。
よって直進するという性質がわかります。
そんな共通点があります。
放射線の中でもX線に着目して説明してきました。
まとめとしては、X線は、
紫外線や可視光線といった光や
携帯の電波やテレビの電波といったものの仲間ですが、
エネルギーが大きくなると、電子を飛ばす電離という性質を持つようになる、
そんな性質に変わります。
ただし、可視光線や電波のように、
直進するという性質を持っている共通点があります。
他の放射線との違いというより、X線の電磁波の中での位置づけとして紹介しましたが、
放射線の中でのX線の特徴はまた改めてとします。
X線は放射線の一種ということになります。