放射線とは?
放射線とは?え?そうなの?放射線の言葉の意外な2つの意味
なんていうタイトルにしましたが、
どういうことでしょうか?
放射線を語る上で、まず、
放射線って何?って思いますよね。
放射線だから放射状に飛んでいく線でしょ?
なんて思ったりもするかもしれませんが、
そんな単純ではないんです。
まず、これを言うと嘘だと思われるかもしれませんが、
あなたが見ている光は放射線です。
あなたが見ている景色も放射線です。
なんていうと、
え?放射線って目に見えないんでしょ?
このサイト嘘ばっかりだからもう見なくてよいや
って思いますよね。
でも、実は、目に見える放射線もあるんです。
どういうことかというと、
放射線には大きく分けて二種類あるんですよ。
電離放射線と非電離放射線
電離放射線と非電離放射線。
こんな書き方をするとわけわからないと思いますが、
これから説明していきますね。
つまり、電離する放射線と電離しない放射線なんです。
っていうとわかりにくくて意地悪なんて思われるかもしれませんが、
放射線はとりあえず置いておいて、
電離とは、文字を分解すると
電子を離れさせるって意味にとらえられますよね。
原子の構造
電子がどこから離れるかというと原子核です。
原子核って
昔教科書で習ったのが、
原子核という文字の周りに丸があって、周りをまわっているのが電子で、
なんて教わったのですが、
原子核が〇1種類なのに何でいろんな元素が存在するのかなんて
考えだしたら止まらなくなって嫌いになってしまいました。
ちょっと脱線しましたが、
実は、原子核は、
2種類のものが詰まっていて、その数が違うから元素が変わるのです。
この真ん中の2種類のものは陽子と中性子というもので、この2つが原子核を構成していて、
この2つの数が変わるとどんな元素かも変わってくるというわけです。
そして、それは置いておいて、
その周りを周っている粒みたいなのが電子です。
原子は、陽子、中性子、電子で構成されています。
もう一度いうと、陽子と中性子が原子核を構成していて、
その周りを回っている電子を含めて原子と呼んでいます。
電離放射線が当たると、電離する。
つまり、原子核から電子が離れていくわけです。
電離
当たったエネルギーによって、原子核の周りを回っている電子が離れて飛んでいく、
それを電離といい、
それができるエネルギーを持った光を電離放射線というわけです。
放射線が当たって、
電子が飛んでいく。
それが、電離。
これができるのが電離放射線。
これができないのが非電離放射線です。
そして、この非電離放射線。
実はすごく身近です。
あなたが持っている携帯電話が受ける電波。
非電離放射線です。
あなたが見ている光。
非電離放射線です。
あなたが見ているテレビの電波。
非電離放射線です。
しかし、この非電離放射線。
電離放射線ほどの危険性はありません。
なのに、電離放射線と同じくくりで管理するのは
ちょっとおかしいですよね。
だって、懐中電灯持っては放射線として規制したり、
スマホをもっては放射線だと規制していたら、
世の中回らなくなってしまいますよね。
なので、通常放射線と呼ぶのは電離放射線としているわけです。
しかし、非電離放射線と電離放射線は当然、共通事項はあります。
同じ放射線といえば放射線で、
英語でも、radiationだと聞くと、
ラジオとか、なんとなく近いものだと感じませんか?
放射線でも電離放射線と非電離放射線は、共通の性質と異なる性質があるため、
似て非なるものという感じで同じ放射線でありながらも区別しているわけです。